今回は本格的な日曜大工や家庭内の配線作業に便利な、ちょっと珍しい測量機器の紹介です。
カメラで有名なドイツのライカブランド。ライカブランドには有名なライカカメラの他に、顕微鏡などを作っているライカマイクロシステムズ、測量機器を作っているライカジオシステムズがあります。
これは測量機器なので、ライカジオシステムズの製品。
これは測量機器なので、ライカジオシステムズの製品。
私は測量と何の関係もない仕事をしているのですが、「何故おまえがこんな物を持っているんだ」というツッコミはご遠慮下さい(汗)
製品名:Leica DISTO A6
メーカー:Leica Geosystems AG(ドイツ)
測定範囲:0.05m~200m (誤差:プラスマイナス 1.5mm)
耐候性:防塵・防滴(IP54)
電源:単3形x2本
価格:\76,000(私が購入した価格です。実際は販売会社によってバラツキがあります)
メーカー:Leica Geosystems AG(ドイツ)
測定範囲:0.05m~200m (誤差:プラスマイナス 1.5mm)
耐候性:防塵・防滴(IP54)
電源:単3形x2本
価格:\76,000(私が購入した価格です。実際は販売会社によってバラツキがあります)
この道具は、レーザーを使って距離を測る、言ってみれば「電子メジャー」です。
クラス2のレーザー照射装置が内蔵されており、本体手前端(本体先端でも可)からレーザーが当たっている箇所までの距離を1mm単位で表示してくれます。
測定ボタンを押してから結果が出るまでの時間は、1秒もかかりません。
安価な電子メジャーとして超音波を利用するタイプがありますが、あれは短距離しか測れない上に精度が今ひとつです。
DISTOシリーズは、対象に当たったレーザーと発振時のパルスとの位相差を求めて正確に距離を測定するそうですが、物理や数学の苦手な私には理解できません。
測定ボタンを押してから結果が出るまでの時間は、1秒もかかりません。
安価な電子メジャーとして超音波を利用するタイプがありますが、あれは短距離しか測れない上に精度が今ひとつです。
DISTOシリーズは、対象に当たったレーザーと発振時のパルスとの位相差を求めて正確に距離を測定するそうですが、物理や数学の苦手な私には理解できません。
部屋の模様替えをする場合など、巻き尺を使うと二人がかりの作業になりますし、家具をどかさないと部屋の寸法が測れなかったりしますが、DISTOシリーズを使うとたった一人で、多少の家具があっても正確に距離を測ることが出来ます。
多少の隙間があれば、その隙間にレーザーを通して測定ボタンを押せば良いのです。
多少の隙間があれば、その隙間にレーザーを通して測定ボタンを押せば良いのです。
間に溝やフェンスといった障害のある2点間の距離が簡単に測れるのは便利。天井の高さも、脚立無しで測れます。
単に距離を測るだけでなく、測った数字で足し算、引き算が出来ますし、面積・体積の測定、ピタゴラスの定理を使った高さ(幅)の測定も可能です(安価なモデルではピタゴラス機能は使えません)。
たとえば、ビルの高さ(線分AC)を求めるには、線分DA、DB、DCを測定します。線分DBと線分ACは垂直になっていなければいけません。
計算はすべてDISTOが行ってくれるので、非常に簡単。ただし、図のように手持ちで測ると精度が低くなるので、目安程度にしか使えません。
計算はすべてDISTOが行ってくれるので、非常に簡単。ただし、図のように手持ちで測ると精度が低くなるので、目安程度にしか使えません。
このDISTO A6にはすごい機能が内蔵されています。それはBluetooth。
無線でPCやPDAと接続することが出来ます。DISTO Transferというソフトが同梱されており、これをPCやPDAにインストールすると、DISTO A6で測定した数値をBluetoothでPCやPDAに転送できるのです。
あらかじめ表をエクセルか何かで作っておき、現場にノートPCやPDAを持って行けば、「ピッ」と測定して転送、の繰り返しであっという間に必要な寸法の記録が出来てしまいます。手書きだと数値の見間違いなどが起こりますが、これなら間違いなく正しい数字が得られます。
この機能は、Word、Excel、AutoCAD等に対応しています。
無線でPCやPDAと接続することが出来ます。DISTO Transferというソフトが同梱されており、これをPCやPDAにインストールすると、DISTO A6で測定した数値をBluetoothでPCやPDAに転送できるのです。
あらかじめ表をエクセルか何かで作っておき、現場にノートPCやPDAを持って行けば、「ピッ」と測定して転送、の繰り返しであっという間に必要な寸法の記録が出来てしまいます。手書きだと数値の見間違いなどが起こりますが、これなら間違いなく正しい数字が得られます。
この機能は、Word、Excel、AutoCAD等に対応しています。
DISTOのボタンはPCやPDAのカーソルキー代わりに使えるので、数値を転送する先のセル番地を変えるのも簡単。
ボタンの役割を見てみましょう。
(左上から手前に向かって)カーソルキーを使うための「2nd」ボタン、「足し算」ボタン、セルフタイマーボタン、面積・体積モードボタン、測定基準(DISTOの後端か前端のどちらからの距離を測るのか)切り替えボタン
(中央奥から手前に向かって)測定ボタン(電源ONも兼ねている)、計算結果表示用の等号ボタン、測定履歴呼び出しボタン
(右上から手前に向かって)BluetoothのON・数値の転送ボタン、「引き算」ボタン、ピタゴラス機能モードボタン、バックライトボタン、メニューボタン
(一番手前のボタンは)履歴クリアーボタン(長押しで電源OFF)
(左上から手前に向かって)カーソルキーを使うための「2nd」ボタン、「足し算」ボタン、セルフタイマーボタン、面積・体積モードボタン、測定基準(DISTOの後端か前端のどちらからの距離を測るのか)切り替えボタン
(中央奥から手前に向かって)測定ボタン(電源ONも兼ねている)、計算結果表示用の等号ボタン、測定履歴呼び出しボタン
(右上から手前に向かって)BluetoothのON・数値の転送ボタン、「引き算」ボタン、ピタゴラス機能モードボタン、バックライトボタン、メニューボタン
(一番手前のボタンは)履歴クリアーボタン(長押しで電源OFF)
三脚への取り付けも可能で、その場合は三脚の穴の中心が測定の基準点になります。(本体先端や後端を基準にすることも出来ます)
数十メートル以上の距離になるとレーザーの光が見えないことがありますが、内蔵されている単眼鏡を使えば大丈夫。中心にクロスヘア(銃のスコープのような十字架のマーク)があり、30m以上の距離であれば、そのクロスヘアでとらえた対象までの距離が測れます(30mより近いと、クロスヘアとレーザーが重なりません)。
セルフタイマーも、一人で作業をする場合は意外と便利です。
たとえば、私の場合は大きな机の長さを測るようなときに使っています。机の上にDISTOを置き、後端を机の端にそろえます。そしてタイマーを作動させて机の反対側の端、レーザーが当たる位置に白いボードを持って行き、机の端に当てます。これで机の長さが測定できます。
壁から壁、柱から柱の距離を測るのにレーザーは便利ですが、机やベンチ、壁から出ている柱の寸法を測るときにはちょっと不便。セルフタイマーは、それをカバーするための機能だと思います。
たとえば、私の場合は大きな机の長さを測るようなときに使っています。机の上にDISTOを置き、後端を机の端にそろえます。そしてタイマーを作動させて机の反対側の端、レーザーが当たる位置に白いボードを持って行き、机の端に当てます。これで机の長さが測定できます。
壁から壁、柱から柱の距離を測るのにレーザーは便利ですが、机やベンチ、壁から出ている柱の寸法を測るときにはちょっと不便。セルフタイマーは、それをカバーするための機能だと思います。
他に連続測定機能もあります。たとえば、部屋の対角線を測るような場合に使います。
本体手前端にある板状の部品を起こし、部屋の角に当てます。これで、DISTOを左右に振ることが可能になります。測定ボタンを長押しすると連続測定モードになるので、この状態でDISTOを対角線上の角に向けてゆっくり左右に振ります。連続的に距離が測定され、最大値と最小値が画面上に表示されます。
部屋の対角線の長さを求めたい場合は、最大値をメモすればOK。
本体手前端にある板状の部品を起こし、部屋の角に当てます。これで、DISTOを左右に振ることが可能になります。測定ボタンを長押しすると連続測定モードになるので、この状態でDISTOを対角線上の角に向けてゆっくり左右に振ります。連続的に距離が測定され、最大値と最小値が画面上に表示されます。
部屋の対角線の長さを求めたい場合は、最大値をメモすればOK。
今のところ分かっている欠点は2つ。
1つ目はレーザー機器ゆえに仕方のないことですが、明るい屋外では、反射するレーザーをとらえられないため反射板が必要になります。(近距離の測定では白い反射板、30m以上だと茶色の反射板を使うそうです)
2つ目は、エラーが発生した場合の原因が分からないこと。
エラーコード(数字)が表示されるだけなので、何がエラーの原因なのか識別するには、エラーコードを表にまとめて携帯しておく必要があります。よく出るエラーは数個だけなので暗記しておいても良いのですが、高価な機械だけにちょっと残念。
1つ目はレーザー機器ゆえに仕方のないことですが、明るい屋外では、反射するレーザーをとらえられないため反射板が必要になります。(近距離の測定では白い反射板、30m以上だと茶色の反射板を使うそうです)
2つ目は、エラーが発生した場合の原因が分からないこと。
エラーコード(数字)が表示されるだけなので、何がエラーの原因なのか識別するには、エラーコードを表にまとめて携帯しておく必要があります。よく出るエラーは数個だけなので暗記しておいても良いのですが、高価な機械だけにちょっと残念。
業務用なので値段が高いですし使い道が限られているので普通の方にはお勧めできませんが、仕事で距離や長さを測ることの多い方には是非お勧めします。
Bluetooth機能を省いたA5という機種なら1万~2万円ほど安くなりますし、単純に距離を測るだけの製品なら、他メーカーから2~3万円で売られています。
Bluetooth機能を省いたA5という機種なら1万~2万円ほど安くなりますし、単純に距離を測るだけの製品なら、他メーカーから2~3万円で売られています。