播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

超高性能な充電器(単3・単4用)

 

製品名:MH-C9000
メーカー:Maha Energy Corporation (アメリカ)
US価格:$69.95

 

Maha Energy Corporation社の充電器「MH-C9000」を紹介します。

 

この製品は、私が愛用しているPhoton Freedom Microライトのメーカーから送られてきたダイレクトメール(電子メール)に掲載されており、大きな液晶画面に惹かれて注文したものです。

 

非常に多機能な充電器で、次の5つの動作モードがあります。

 

・充電モード
・リフレッシュ/分析モード
・慣らしモード(わずかな電流で時間をかけて充電するモード)
・放電モード(1.0Vで停止)
・サイクルモード(充電・放電を1サイクルとし、それを何度も繰り返すモード)

 

それぞれのモードで、充電するペース(一時間当たりの電流量:0.2A~2.0A)、放電するペース(一時間当たりの電流量:0.1A~1.0A)を設定することが出来ます。

 

すごいのは対応する電池容量が100~20,000mAhだという点。
通常、充電池とセットで売られている充電器は、付属の充電池以上の容量を持つ充電池には使えないことがほとんどです。
ところがMH-C9000は20,000mAhまで対応しているので、当分の間充電器を買い換える必要はなさそうです。

 

便利なのはリフレッシュ/分析モード。
充電池の充電容量を表示してくれるので、その充電池がへたっているかどうかが分かります。
複数の電池を使用する製品の場合、その中の1本でも性能が低下していれば、残りが十分な性能を持っていてもランタイムが短くなってしまいます(一番性能の低い電池に合わされてしまう)。そこで、このモードを使って充電池の容量を確認し、容量が近い充電池をまとめておけば、最大限の性能を発揮させることが出来ます。

 

また、このモードを使えば(何度か繰り返せば)、安物の充電器ではエラーが出るような充電池でさえ復活させることができるそうです(完全に劣化した物は不可能)。

 

ただし、リフレッシュ/分析モードだと、いったん完全に充電した後に放電し、再びフル充電します。しかも、充電と放電の間には電池を休ませるための時間を取るため、2700MAHの電池のリフレッシュには10時間以上かかります。

 

使用できる充電池は、ニッケル水素またはニッカドの単3形か単4形が4本です。

 

多機能ですが操作は単純。

 


▲液晶画面と操作部

 

ボタンは4つだけで、それぞれが単機能なので操作に悩むことはありません。

 

上下ボタンで項目選択(数値の設定)、Enterボタンで決定・・・それだけです。

 

Slotボタンは、液晶画面にどの電池の情報を表示するかを選ぶためのものです。
動作中は1番~4番スロットの電池の情報が順番に表示されるため、Slotボタンを押すことはほとんどないと思います。

 

液晶画面は大きく、明るいバックライトが点灯するので非常に見やすいです。
真っ白いバックライトなので、一見するとステッカーが貼られているように見えるほど。家族は「シールかと思ったら液晶か!」と驚いていました。

 

充電器に充電池をセットすると、自動的に液晶画面のバックライトが点灯し、動作モードを選択するためのカーソルが点滅します。上下ボタンとEnterボタンでモードを選び、それ以降は各動作モードに応じた設定項目を入力します。

 

このとき便利なのは、スロットごとに動作モードを変えられるという点。1本用の充電器が4つ並んでいるようなもの。

 

1番と2番スロットは充電、3番と4番スロットはリフレッシュという使い方も可能です。
逆に言えば、スロットごとに動作モードを設定する必要があります。4本の充電池を単に充電したいだけという時でも、スロットごとにEnterを2回、合計8回のボタン操作が必要になります。

 

充電前に電池のチェックをする機能も備えています。この機能により、完全に劣化した充電池や、充電できない電池が入っている場合は、充電が始まらずエラー表示になります。

 

一度設定した内容は、電池を抜くとリセットされます。

 

動作中はモードに応じて充電した電流量、放電した電流量、経過時間、電池の電圧(1/100ボルト単位)が表示されます。

 

液晶表示の見方:
MAH・・・充電された電気の量(単位:mAH)
MA・・・充電スピード(単位:mA/時)
MIN・・・充電開始から現在までの経過時間(単位:分)
VOLT・・・現在の電池の電圧(単位:V)

 

動作が完了すると、液晶画面でそのスロット番号の脇に「DONE」と表示されます。

 

非常に高性能な充電器ですが、やはり欠点はあります。

 

一つめはその大きさ。単3形が4本しか入らないのに、まるで弁当箱のような大きさです。
二つめはACアダプタが必要だということ。マルチタップでは使いにくい。
三つめは電流量の設定がよく分からないこと。急ぐときは大きな数字にすれば良いのですが、電池に負担をかけないようにするにはどのくらいにすれば良いのかさっぱり分かりません。電池の容量と充電電流量の関係を表にでもまとめて取説に載せてくれれば良いのですが。

 

将来の充電池の容量増加を見越して大容量の充電池に対応している点、多彩な動作モード、見やすくて十分な情報が表示される液晶画面。
充電池マニアにはたまらない製品ではないでしょうか。