播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

ハイドレーションで有名なCamelbakが作ったボトル

本日紹介するのは、私が普段の山行で愛用しているハイドレーションシステムのメーカー、Camelbak社が発売した、同社初(?)のボトルです。

 


メーカー:Camelbak(アメリカ)
製品名:Bottle
容量:750cc
US定価:$12.00
日本定価:¥1,980
乾燥重量:186g(家庭用の秤で計測)

 

色は各種用意されています。私が持っているのは、米軍向けのラインナップ2色(黒と茶色)のうち黒のボトルです。アメリカ兵が好むドクロのマークが印刷されています。
飲み口の色は、軍用以外は青色、軍用の2色は黒色です。

 

キャメルバックらしさが出ているのは、その飲み口です。
同社のハイドレーションシステムの飲み口(バルブ)と同じで、シリコンゴム製のバイトバルブが取り付けられています。
つまり、キャップを開閉しなくても、バルブを咬んで吸い込めば、水が飲めるのです。

 

上の写真は飲み口を倒して収納した状態ですが、飲むときは下のようになります。

 

ストローを飲み口の下にセットすれば、ボトルの口を下に向けなくても、バルブを咬んで吸い込めば水が飲めます。

 

吸い込むのが面倒という人は、ストローをはずして使えばよいでしょう。その場合は、ボトルの口を下に向けてからバルブを咬めば水が出てきます。
私はハイドレーションシステムで慣れているので、吸い込んで飲むようにしています。

 

バルブを立てたり倒したりする際は、バルブを直接さわる必要はありません。バルブ下部から突起が出ており、それを操作すれば良いのです。

 

使ってみた感想ですが、非常に便利です。
ザックを背負う場合はハイドレーションを使いますが、手入れが面倒なので短距離・短時間の山歩きのためにハイドレーションを使いたくはありません。そこで、短距離の山歩きの場合は、ランバーパックのサイドポケットにボトルを入れています。

 

今まではナルゲンの1リットルボトルを使っていましたが、蓋の開閉が面倒ですし、歩きながら飲むと、あの大きな口から水がバシャッと顔にかかります。
キャメルバックのボトルなら、ランバーパックのサイドポケットからボトルを取り出し、親指一本でバルブを起こして水を吸うだけです。飲み終わったらまた親指でバルブを倒し、ランバーパックに戻します。
動いていると顔に水がかかるナルゲンボトルの時と違い、水を飲むために立ち止まる必要がありません。

 

困った点もあります。
それはバルブの収納方法。単にくぼみの中にバルブを倒して入れるだけなので、バルブはむき出しの状態です。整備された山道なら大丈夫でしょうが、藪の中に入ると、バルブの表面が花粉や胞子、木くずなどでゴミだらけになってしまいます。

 

寸法はナルゲンの1リットルより細いため、ナルゲンボトルにピッタリ合わせられた私のランバーパックのポケットに楽に入ります。出し入れがしやすくて良いのですが、ボトルとポケットの隙間からゴミが入り、藪こぎをするとランバーパックのサイドポケット内がゴミだらけになります。
また、ボトルが細すぎるため、木の枝にボトルが引っかかると簡単にサイドポケットから脱落してしまいます。

 

しかし、それを防ぐための対策は可能です。
キャメルバック社のこのボトル、フタのネジ溝の規格がナルゲンのものと全く同じなのです。しかも、ストローの長さもナルゲンの1リットルにピッタリ。

▲ナルゲンの1リットルボトルにキャメルバックボトルのフタを付けるとこうなります。

 

こうしておけば、私のランバーパックのサイドポケットにボトル本体がピッタリと合い、簡単にボトルがサイドポケットから脱落することが無くなり、ポケットとの隙間が無くなるのでゴミがサイドポケット内にたまることもありません。ナルゲンボトルとキャメルバックボトルのいいとこ取りです。

 

ハイドレーションシステムを使ったことのない人にとっては、慣れるまでかなり違和感を感じると思いますが、慣れてしまえば快適に水が飲めます。ボトルをどうやって携帯するかを工夫すれば、ウェストパックに限らず、普通のザックでも快適な給水が出来るようになるかも知れません。
せっかくの快適なボトルでも、ザックの中に入れてしまえば全く価値が無くなってしまいます。