播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

いつでも方位が確認できるリストコンパス

山を歩いているとき、疲れてくるといちいちコンパスを取り出して方位を確認しようという気が起こらなくなってしまいます。

 

そこで、疲れていてもコンパスを見られるようにするため、手首にコンパスを着けることにしています。

 


▲ナイロンストラップは純正ではありません。

 

製品名:M-9
メーカー:SUUNTO(フィンランド)
定価:不明(US実勢価格20~30ドル)
日本国内価格:¥4,000前後

 

VECTORなどリストップコンピュータ(多機能腕時計)で有名な、フィンランドのSUUNTO社が作っているリスト(手首)コンパスです。

 

軍用の官給リストコンパスも存在しますが、軍用のは風防がアクリル製で凸面になっているため、腕時計でもあちこちにぶつける私のような人間が使うと、あっという間に傷だらけになります。なんか良い物はないかなぁ~と探していたところ、ドキュメンタリー番組で取材を受けていた米軍の特殊部隊員の右手首に巻かれていたM-9が目にとまり、官給品ではなく民間向けのM-9を購入することにしました。兵士ならタダで支給されるにもかかわらず、わざわざ給料を使ってまで民間向けのコンパスを買うということは、官給品より優れているからなのでしょう。



20mm幅のナイロンストラップで手首に巻くよう作られていますが、私の手首は細すぎるようで、一番細くなるようにストラップを巻いてもスカスカです。
しかたがないので、別に購入したナイロンストラップに交換しました。

 

コンパス作りの老舗メーカーであるSUUNTOの製品ですから、安心して使えます。

 

このコンパスは照準機(銃と同じように照星と照門がある)がついており、これで目標をねらうことで、目標の方位角が分かるようになっています。

 

目標の方位角(あるいは進行方向)を測る時は、下の写真のようにします。

 

照星と照門が一直線上になるようにし(写真では少しずれています)、照門内に目標をとらえます。そのとき、照星が指している数字が目標の方位になります。

 

目盛りが5度単位なので精密な測定は出来ませんが(普通はする必要もない)、道がなく、形のはっきりしないなだらかな尾根を歩くときは、いつでも進行方向が正しいかどうか確認できるので便利です。

 

シルバコンパスと同様に、このリストコンパスにもダイヤルが付いています。そのため、進んでいる方位が正しいか直感的に判断できます。(ダイヤルの矢印と磁針がずれていないかどうかだけ見ればよい)

 

また、磁針全体に蛍光塗料が塗られているため、薄暗い中でも視認性が高いとのことです。

 

重さは、カタログ値で34g。(ストラップを含むかどうか分かりません)

 

私の場合は、左手に腕時計、右手にこのコンパスをつけています。

 

本来は腕時計のストラップに取り付けるタイプの超小型コンパスで十分ですが、私の場合、時計のストラップに小型コンパスを付けると磁針が正しく北を指してくれない(ストラップの金具のせいかも?)ため、右手にコンパス単独で着けています。

 

SUUNTOのVECTORなら、ボタンを一度押すだけで画面がコンパスに変わって便利なのですが、今使っているADVIZORにはその機能がありません・・・。

 

ダイビング用のリストコンパスもなかなか良さそうですが、サイズが大きいし、なにより値段が高い。その点M-9は大きさ(直径約40mm)、価格とも満足できる範囲です。