最近のGPSは地図表示機能がついていて、しかも画面はフルカラー。
しかし、私が持っているのはモノクロディスプレイで地図の表示もできない安価なモデルです。
安い機種では地図が表示されませんが、緯度と経度は表示されます。緯度と経度さえ分かれば、地形図上で自分の位置を知ることが出来るはず。
ということで、私は地図表示機能のある高価な製品を避け、安価なGPSを使っているのです。
山の中で紛失するとショックが大きいというのも、高価なGPSを使わない理由の一つです。以前GPSを倒木地獄の突破中に無くしたことがあるのですが、安価な製品だったので精神的なショックは少なくて済みました。
ただし、緯度と経度が分かっただけでは、いくら地形図とにらめっこしても位置は分かりません。そこで、無料の地形図閲覧ソフト(?)「カシミール3D」の出番です。
カシミールの機能を使い、1分ごとに緯線と経線を印刷しておきます。
カシミールの機能を使い、1分ごとに緯線と経線を印刷しておきます。
その分単位の緯線・経線と今回紹介するマップポインターを組み合わせれば、秒単位で位置を知ることが出来るようになります。
使い方は簡単です。
たとえば、GPSの画面上で
北緯 35度11分32秒
東経134度23分18秒
と表示されていたとしましょう。
たとえば、GPSの画面上で
北緯 35度11分32秒
東経134度23分18秒
と表示されていたとしましょう。
カシミールで作った地形図を広げ、北緯35度11分の緯線と東経134度23分の経線を探します。(下の写真では、オレンジ色の線で表されています。)
そして、マップポインターの水平方向の目盛りで「18」のところをその経線に当て、縦の目盛りで「32」のところをその緯線に当てます。
地図が表示できる高価なGPSでも、画面の大きさは私の持っている安物と変わりません。「こんな小さな画面に映った地形図が読み取れるのかな」とか、「電池の消耗が激しそう」などと考えてしまいますが、単なる貧乏人のひがみだと言われそう。
パソコンでカシミールが使える人なら、高価な最新高性能モデルでなくても、安いGPSとマップポインター、カシミールで作った地形図の組み合わせで十分役に立つと思います。